[Verse 1]
It’s you and your world and I’m caught in the middle
あなたとあなたの世界の間で私は身動きが取れないの*
*一見、何てことない文章に見えるが侮ってはいけない。簡単に言えば彼女は彼の達成したいことの障壁になっているようだ。アリストテレスの思想を用いて説明すると、彼女はロゴス(論理的な部分)とパトス(感情的な部分)で葛藤が起こっていると考えられる。ロゴスは「彼といたら彼の他の目標を達成する障壁に自分がなってしまう」と言うことで、パトスは「彼を愛しているから彼と一緒にいたい」と言うこと。冒頭から哲学が大胆に織り込まれている。
I caught the edge of a knife and it hurts just a little
ナイフの先を掴むと、少しだけ痛むが走る
And I know, and I know, and I know, and I know that I can’t be your friend
わかってる。わかってるよ。あなたの友達にはなれないってことをね
It’s my head or my heart, and I’m caught in the middle
私の頭と心の間で身動きが取れないの
[Pre-Chorus]
My hands are tied, but not tight enough
私の手は縛られてる、けど抜け出せないわけじゃない
You’re the high that I can’t give up
君が、私の諦めきれない「高み」なんだ
Oh lord, here we go
ああ、またこれだ
[Chorus]
I might hate myself tomorrow
明日には自分が嫌いになるのかも
But I’m on my way tonight
でも今晩は好きなようにやるわ
At the bottom of a bottle
瓶の底で
You’re the poison in the wine
君はワインに入った毒なのよ*
*この表現は彼の良い部分と悪い部分をうまく表現している。楽しい時間を共有しながらも、彼のことを考えると感傷的になってしまう。しかし、彼女は依存していて彼を常に渇望してしまうのだ。おいしいワインには毒が入ってるのは歴史が物語っている。もしかしたら似たテーマの楽曲 The Civil Wars’の”Poison and Wine”に関連づけてるのかも知れない。
And I know
わかってるんだ
I can’t change you, and I
あなたを変えることはできないって。それから
I won’t change
私も変わらないって
I might hate myself tomorrow
明日には自分が嫌いになるのかも
But I’m on my way tonight
でも今晩は好きなようにやるわ
[Post-Chorus/Drop]
Let’s be lonely together
一緒に孤独になろう
A little less lonely together
一緒なら寂しさも少しは紛れるから*
*この2文には4つの顔がある。一つずつ見ていこう。
1並置:2人同時に孤独にはなれない。しかし彼女にとってそんなことはどうでもいいことを表す。
2リフレイン:この歌詞は曲中で三度繰り返される。しかも回を追うごとに回数が増えていく。
3結句反復:連続する句の最後を繰り返すことでその語を強調する技法。
4頭韻法:特に英語でLとRに関するものをLiquid Alliterationと言うが短い文章に快いリズムをもたらし音楽性を高める役割がある。
ここで言われる「孤独」とは精神的なものとしても捉えられる。社会的動物である我々は人との関係で生きているわけだが、その中で孤独は耐えがたいものであることは言うまでもない。彼女が彼に依存してしまう理由はまさにこれで、孤独を緩和させたい一心なのである。
[Verse 2]
Eyes wide shut and it feels like the first time (Oh)
目を閉じれば、初めてのような気がする
Before the rush to my blood was too much and we flatlined (Oh)
血がめぐりすぎて、失神してしまう前に
And I know, and I know, and I know, and I know just how this ends
わかってる。どうやって終わるかわかってる
Now I’m all messed up and it feels like the first time (Oh)
私はボロボロだけど、なんか初めてみたいに感じるわ
[Chorus]x1
[Post-Chorus/Drop]x2
[Pre-Chorus]x1
[Chorus]x1
[Post-Chorus/Drop]x3